思い出に残る高級和牛
沢山の仲間と古今東西ゲームをやったとして、高級料理がお題だった場合、みなさんはどのような答えを出しますか。真っ先に出てこなかったとしても、多くの方がステーキの名前を挙げるはずです。今の時代も昔の時代もステーキは高級料理の代名詞ですよね。フランス料理や割烹料理も高級料理に違いありませんが、こうした総称よりも単体の名称であるステーキのもつインパクトは格段に強いようにおもいます。そして、そのわかりやすさのせいか、テレビのグルメ番組をみているとおいしそうなステーキが必ず特集されています。「口の中でとろける」はもはや高級ステーキを形容するときのお約束にすらなった感があります。
こうしたとろける高級ステーキは、誰しもが一度は食べてみたいステーキのひとつだと思います。たいていの場合、2、3万円ほどあれば食べることができるので決して食べることのできないメニューではないと思うのですが、たった一回の食事にこれだけの金額を出そうと思うと、かなりの覚悟が必要なのは間違いありません。
このステーキに関しては私にも忘れられないものがあります。というのも、一昨年ほど前のことですが、宝くじで10万円が当たってしまったのです。もともとなかったお金ですから、家族でおいしいものをと思い使い切ることにしました。何を食べようか迷ったのですが、よく行く百貨店に入っているお肉屋さんが経営しているお店に行くことにしました。このお店のお肉はかなり有名でおいしいのです。自分で焼いてもおいしいわけですから、お店で食べると格別のはずと信じていきました。
いざお店についてみると予想以上に高級な印象です。メニューも実に潔く肉の質とグラムのみでした。このお肉だけに一人数万円を費やしたわけです。その食べ心地ですが、まさに極上でした。口の中でとろけるのはとろけるのですが、その中にもしっかりと肉の質感があってただ闇雲にとろけるわけではありません。肉の甘み、うまみがかむたびにあふれてきて食欲をそそり続けるようなおいしさでした。かなり高級なお肉だったのですが、誰一人として価格以下だったという感想をもたなかったことがそのおいしさをあらわしていると思います。本当においしいお肉でした。